リトアニア社会民主労働党(LSDDP)

リトアニア社会民主労働党(LSDDP; Lietuvos socialdemokratų darbo partija)は、2018年に設立されたリトアニアの中道左派政党。スカンディナヴィア型の社会民主主義を標榜する。

党史

2017年、リトアニア社会民主党(LSDP)の執行部が農民・緑の連合(LVŽS)との連立から離脱することを決定。この決定に反対した議員ら(アルギルダス・ブトケヴィチュス(Algirdas Butkevičius)前首相、ゲディミナス・キルキラス(Gediminas Kirkilas)元首相、リナス・リンケヴィチュス(Linas Linkevičius)外相を含む)は、離党されるか除名されるかした。

翌年、社会民主党を離れた議員を中心に、新たにリトアニア社会民主労働党(LSDDP)が設立され、キルキラスが党首に就任した。社会民主労働党は、綱領のなかで、社会民主党執行部は急進化しているとしてこれを非難している。なお、ブトケヴィチュスやリンケヴィチュスは社会民主労働党には加わっていない。また、社会民主労働党に入党した者のなかには労働党(DP)の元党員も少なからずいた。社会民主労働党は2018年から2020年まで農民・緑の連合を中心とする連立政権に加わっている。なお、社会民主労働党は2018年の時点で国会内に13議席を有していた。

2019年の大統領選挙にスクヴェルネリス首相が立候補した際、社会民主労働党は農民・緑の連合とともに同氏を支持。スクヴェルネリスはギタナス・ナウセダ(Gitanas Nausėda)候補(無所属)およびイングリダ・シモニーテ(Ingrida Šimonytė)候補(祖国連合支持)に次ぐ得票率で敗れる。選挙後、スクヴェルネリスは首相職の辞任を示唆するも、2020年までその職を全うした。

同時期に行われた欧州議会議員選挙で社会民主労働党は、得票率2.4%にとどまり議席を獲得することができなかった。

2020年の国会議員選挙では、小選挙区で3議席を獲得した(シルテ(第32)選挙区から出馬したジグマンタス・バルチーティス(Zigmantas Balčytis)元財相、ダイナヴァ(第67)選挙区から出馬したアンドリュス・パリョニス(Andrius Palionis)農相、モレタイ゠シルヴィントス(第54)選挙区から立候補したヨナス・ピンスクス(Jonas Pinskus)元労働党副党首)。議席を獲得した3選挙区では、比例の得票率も比較的高かった(下の地図を参照)が、その他の地域では支持を広げられず、特に都市部ではほとんど票を集められなかった。そのため、比例では、全体の得票率が3.2%にとどまり、議席を獲得することができなかった。

2020年国会議員選挙・比例での社会民主労働党の得票率

キルキラス党首(ファビヨニシュケス(第5)選挙区)や、無所属ながら同党のリストから出馬したリンケヴィチュス外相(在外リトアニア人(第71)選挙区)らはこの選挙で落選した。なお、キルキラスらと同じく社会民主党を離れたブトケヴィチュス元首相は、この選挙では社会民主労働党ではなく緑の党(LŽP)のリストから出馬しており、小選挙区で当選している(ヴィルカヴィシュキス(第68)選挙区)。

選挙結果

国会議員選挙

  • 2020年 – 3議席

地方議会議員選挙

  • 2019年 – 24議席

欧州議会議員選挙

  • 2019年 – 0議席(全11議席中)

歴代党首

  • 2018年〜 – ゲディミナス・キルキラス(Gediminas Kirkilas)

党員数の推移

  • 2018年3月1日 – 3,000人
  • 2018年10月1日 – 3,277人
  • 2019年10月1日 – 3,394人
  • 2020年3月1日 – 3,297人
  • 2020年10月1日 – 3,619人

出典・参考文献

  • Politinių partijų sąrašai [政党一覧]“ – Lietuvos Respublikos teisingumo ministerija [リトアニア共和国法務省ウェブサイト]
  • Lietuvos socialdemokratų darbo partija [リトアニア社会民主労働党]“ – Visuotinė lietuvių enciklopedija [リトアニア百科事典]
  • Partijos programa [党綱領]“ – Lietuvos socialdemokratų darbo partija [リトアニア社会民主労働党公式ウェブサイト]